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KOZAK SYSTEM, VILNA, KAZKA - ESC2018のウクライナ国内予選を追いかける⑨


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順不同に予選参加者を紹介する記事。

かねてから好きで応援していた参加者たちについてはだいたい書き切ったので、
今回は、あまり予備知識のないアーティストとその楽曲についても書いてみましょう。

というかセミファイナル1回目が、2月10日、すでに今日(!)に迫っているので、
セミ1メンバーを中心に語っていきます。



■■KOZAK SYSTEM - MAMAI ■■


セミファイナル第1回目(2月10日)の第6番目のくじを引いた、
KOZAK SYSTEMのMAMAIについて。

この歌が一番好きってわけじゃないんだけど、
これがとってもウクライナ的だったのでトップに持ってこようと。

ウクライナが民族的な誇りの拠り所としているコザークの歌。
というのも、楽曲タイトルのMAMAIというのが、
コザーク・ママイ(Kozak Mamai)という、理想のコザークとして創作された架空のキャラクターなのである。
ウクライナの伝統的な絵画のモチーフになっているキャラクター。
髪の毛と髭がちょろーんとしてて、コブザ(弦楽器)持ってるのがルールだから、
見たらすぐママイの絵だって分かる。
ママイの説明はWikipedia(日本語版)でも読めるし、絵も多いのでお勧め。

そんなわけで、このKOZAK SYSTEMのMAMAIは、
何かしらの形で「お国柄を全面に出した歌なんだな」とすぐに察しが付くヤツ。
音源発表の前にタイトルは知ってたから、どんな歌になるのかな~とわくわくして待ってた。

サウンドとしては、00年代中ごろに流行った「フォークロック」の路線だ。
ロック・スカパンク・レゲエ・ヒップホップの要素とエスニック要素を融合させたジャンル。
あるいは、前者の現代音楽の毛色にアレンジした民謡カバー。
10年程前に流行っていたハイダマキ(Гайдамаки)というバンドを思い出す。

これは、「ジプシーブラス」とか、バルカンの「ターボ・フォーク」とも同系統、と言っていいのかな。

ESCでも00年代はそういった楽曲のエントリーが目立った記憶がうすらぼんやりと。
非ヨーロッパ圏からESCを好きになって注目している以上、
その土地柄、お国柄が濃厚な楽曲っていうのは、どうしても興味を惹かれる。

ウクライナがESCにエントリーした歌の中では、
2004年のルスラナのWild Dancesや2006年のチーナ・カーロリのShow me your loveが
エスニック要素が濃厚な楽曲に分類される。





なんて懐かしい……!!!!
実に良き時代だった。
昔の方がよかった(比較)という意味ではないんだけど、
こうして昔の歌と並べてみると、
ESCにおける?欧州における?歌の流行の傾向が見える気がして面白いですね。

ともかく久しぶりにこういう歌がESCにチャレンジしてくれて嬉しいので、
票数伸びるといいなあ~~~~
まぁ、仮にこれが代表になったら…あんまりパッとしないかもしれないけど……、
面白い歌を聴ける機会があってよかったな!という気持ちです。



■■VILNA - Forest Song■■


セミファイナル第1回目(2月10日)の第7番目のくじを引いた、VILNAについて。

今回の予選のエントリー一覧で名前を見るまで全く知らなかったアーティスト。

最初の記事を投稿した頃はまだForest Songは発表されておらず、
VILNAという名義のアーティストも、Youtubeで検索しても見つからなかった。

いくつかの動画にたどり着き、これが非常に好みだったので、期待を寄せていたのだ。

VILNAというアーティスト名は、
ウクライナ語のвільнаという単語、「自由な、空いている」という形容詞(女性形)
と同じ綴りをしている。
証言を見たわけではないが、ネーミングの由来なのではないかなあ。

VILNAことイリーナは、2014年にウクライナ版X-Factor第5シーズンに出場して、
生放送へ進み、12人中6位の成績を収めた。
※彼女のお名前はІрина Василенкоで間違いないのだが、動画のキャプションでは、
 Ірина(イリーナ)のニックネームの形、Іра(イーラ)で表記されている。


とてもやさしい声の持ち主。
青空にふわっと抜けていくような、実に美しい高音で歌う。
透明感がある、というのだろうか。
なんという癒し……
開放感があって綺麗な歌だ……
ブロンドヘアーお目目ぱっちり童顔で、ついでにルックス受けも良さそうだ(小声)。
お写真をたくさん見るならInstagramへ。



でも声量は十分なので、パワフルで熱い表現もする。
1曲の中で、クライマックスに向けて変化をつけていく、自分の世界と自分の声が生み出す渦に周りを巻き込んでいく…ような表現が得意なんだろう。

はい、私、とっても好き!!!!!!!!!

VILNAを知ることができてよかった。

そしてTAYANNAのライバルになるとしたら彼女なんじゃないか、
とすらちょっぴり思ったりします。

さらに色々と検索していると、
このERIAという名義のアーティストが、同一人物ではないか?
ということに。
(イリーナという名前もヴァシレンコという名字も、決して珍しくはないので、
 お名前が一緒という「だけ」で断定してはいけないのだけど。)



これがまためーーーっちゃ綺麗な歌!!!!!!!!

そして次の動画は、ESC2018へのエントリーを考えられていたらしい。
動画キャプションによると、NarreNというのはスウェーデンのアーティスト。
スウェーデンとウクライナのコラボレーション(!)なのだと。


コメント欄を読んでいくと、
この歌が結局はESC国内予選にエントリーしなかったことを惜しがるコメントはあっても、
VILNA=イリーナさん=ERIAであることをほのめかす文は見当たらない。
例えば、ERIAはこっちの歌でエントリーするよ!みたいなファンのコメントとか付いてそうであるが……。
とっても謎!!!!!

でもVK(ロシア版Facebookのようなもの)におけるVILNAのページには、
3つの名義が併記されているのね。

以上、
とっても素敵な歌唱をする才能あふれる歌手のことがもっと知りたい!
色んな歌がもっと聴きたい!
の一心であれこれ検索を試みた結果でした。

さて、そんな彼女が今回ESC2018への出場を目指して歌うのは、Forest Song。
もう一度貼りましょう。


ここまでに貼った既存の楽曲を先に聴いていたので、
第一印象では「ちょっと静かすぎるかな?地味かな?」と思った。

壮大な自然のエネルギーが歌われている。
ステージで化けるのがありありと想像できる。
おそらく2:20以降が、Forest Songのクライマックスなんだろう。
VILNAの歌唱が惜しみなく本領を発揮する部分なんだろう。

生ステージの迫力と、ESC特有の視覚的な演出で、大化け待ったなしの筆頭である。

自然の強さ、美しさ…というラブアンドピースなテーマもESC向けで良いね!



■■KAZKA - Дива■■


セミファイナル第1回目(2月10日)の4番目に歌うこととなっているグループ、KAZKA。
今年の参加者の中でも再生数の伸び方がダントツのぶっち抜き。
人気があると知っては聴くしかないだろう。

KAZKAは、
オレクサンドラ・ザリツカ(Олександра Зарицька)(女性・ボーカル担当)
ニキータ・ビダシュ(Нікіта Будаш)(男性・キーボードやギター担当)
の2名で構成されているグループである。

このKAZKAというグループ名は、ウクライナ語で綴るとКазкаとなり、
おとぎ話・エピソード・物語という意味の単語である。

KAZKAもまた、ウクライナ版X-Factorへの出場歴があり、
2017年秋~冬にかけて放送された第8シーズンで12人中7位の成績を収めている。
なおこのとき彼らのコーチだったのが、
今回の予選で審査員を務める(正しくはすでに3年連続で審査員してくださってる)
アンドリー・ダニルコさん(Андрій Данилко)こと
ESCファンが皆大好きなヴェルカ・セルデューチカ(Верка Сердючка)だったりする。
X-Factorについては詳しくないのでWiki先生を参照。

初めての生放送にて。


2回目の生放送では、ABBAを歌っている。


ついこないだのオーディションへ出たばかりで大人気……?????
活動歴の長いグループなのだろうか????
と思いきや、
昨年2017年に、この番組へ出つつ、初のオリジナル楽曲(↓)を発表し、
途端に爆発的に流行りだしたっぽい。
情報があまりないので不確定なのだが、逆に言えば、その他の活動情報があまりないということは……という推測。
あるいは個別(個人)での経歴が長かったりしてファンが多いのだろうか。

それからこの10月に発表した初オリジナル曲СВЯТА(祝日)は、すでに再生数400万。
えっすげえな……!!!!!!!!!
ほんまに新人なんかな……


今ウクライナで大人気のグループВремя и Стеклоと印象が重なる気がするとは思う。
女性ボーカルメインの男女2人グループ、ダンスポップ的なピコピコ音、ちょっと悪っぽくかっこつけたような、10代の子に人気が出そうなビジュアル。
Время и Стеклоの大人っぽくシックになったバージョン…って思った。
とても雑な説明で申し訳ない。


そして今回ESC2018を目指してエントリーする楽曲が、こちらのДиво。
この歌は、他の予選参加者たちの楽曲と比べてかなり早い公開(12月19日)とはいえ、
再生数は既に130万回を超えている。

Youtube公式チャンネルの動画のキャプションに、楽曲の解説が少々。

"Дива" — це історія, про дівчину, яка кохає так сильно й гаряче, що аж сніг навколо тане. 
А кохання її — справжнє святкове диво, що огортає теплом і допомагає забути про минулі поразки. 
Тож залишається тільки закрити очі і співати від щастя "На-на, на-на, на-на-на".

Дива(奇跡)、それは雪も解かすほどに激しく熱い恋をした少女の物語である。
彼女の恋は実に神聖な奇跡であり、それは彼女を温かく包み、過去の悲しみを忘れさせてくれる。
だから彼女は、ただ瞳を閉じて、幸福に任せ「ナナナ…(サビ歌詞)」と歌うのみ。

うーんなるほど………

TAYANNAのЛеляが叶わなかった女神の恋心をテーマにしているのに対し、
KAZKAのДиваは幸福な内容の歌になっているようだ。
2人とも「赤」がテーマカラーらしきところもあり、なんとなく対比になりますね。

歌詞も全編ウクライナ語なので、余裕があれば後日訳したいと思います。

そして一気に何人分書くか悩んだけど、長くなってきたのでいったん締めておきます。

*******************************

【参考リンク】

ウクライナ国内予選(Національний Відбір)公式サイト(2種類)
http://eurovision.stb.ua/ua/(ウクライナ語・ロシア語)
https://eurovision.ua/2018(ウクライナ語)

Twitter公式アカウント
https://twitter.com/uapbc(英語・ウクライナ語)

国内予選参加者18名の紹介動画
(オープニングで歌っているのは昨年のセミ3に出場したVivianne Mort)


必要に応じてご参照ください。
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